ArmBox 導入事例インタビュー 燦ホールディングス株式会社様
出店判断のスピードが劇的に向上。「30分で一次判断」を実現し、葬儀会館ならではの“難しい出店”を“攻めの開発”へ変革する。

燦ホールディングス株式会社
東証プライム市場に上場する唯一の葬祭事業者。「公益社」「家族葬のファミーユ」などを運営し、現在全国に296会館を展開(2026年1月末時点)。創業100年を迎える2032年までには550会館体制を目指し、シニア世代とそのご家族の人生に寄り添うライフエンディングパートナーとして事業を拡大している。
お客様プロフィール
燦ホールディングス株式会社
執行役員 店舗開発部 担当部長
手塚 厚 様

Question 01 まず、貴社の店舗開発におけるミッションと、その特徴についてお聞かせください。
私たちは2032年の創業100周年に向け、現在の約2倍にあたる「550会館体制」を目指すというアグレッシブな目標を掲げています。
しかし、私たちの事業である「葬儀会館」には、他の小売・サービス業とは異なる難しさがあります。それは、社会的な必要性が高い一方で、いざ出店となると近隣住民の方々からの心理的な抵抗感を持たれやすいということです。
そのため、地権者様が迷われたり、交渉中に横槍が入ったりするリスクが常にあります。だからこそ、私たちの店舗開発における要諦は、何よりも「スピード」なのです。
Question 02 ArmBox導入前は、その「スピード」に関してどのような課題があったのでしょうか?
以前は、出先で物件情報が出た際に、オフィスにいる担当者に電話をして「商圏データを出してほしい」と依頼し、数日後にデータが出てくるのを待つ……といったタイムラグが発生していました。
店舗開発において「判断が遅い」ことは致命的です。オーナー様の不安を増幅させたり、競合他社に先を越されては、企業の信用低下にもつながります。
特に私たちの業態では、物件の善し悪しだけでなく、「社内の合意形成」にも非常に時間がかかります。「本当にここに出店して大丈夫か?」という慎重な議論が必要だからこそ、その手前の「物件判断」のフェーズは極限までスピードアップし、客観的なデータで武装する必要がありました。
Question 03 数あるツールの中で、ArmBoxを選ばれた「決め手」は何でしたか?
最大の決め手は「モバイル性」と「動作の軽快さ」です。
インストール型のGIS(地図情報システム)は高機能ですが、専用PCが必要で動きも重くなりがちです。一方、ArmBoxはクラウド型で、スマホやタブレットでもサクサク動きます。用途に応じてこれらを組み合わせて活用できる点が有用です。
開発担当者が現場で物件を見ながら、その場でスマホを取り出し、周辺の人口動態や競合店の位置関係を瞬時に確認できる。この「動的」な使い勝手が、私たちが求めていたフットワークの軽さと合致しました。

Question 04 現在、具体的にどのような業務フローで活用されていますか?
ArmBox導入を機に、組織体制そのものを見直しました。
具体的には、オフィスでArmBoxを使って広域の物件探索や一次スクリーニングを行う「インサイドセールス」と、現場で交渉や契約を行う「フィールドセールス」に役割を分担しました。
インサイドセールスがArmBox上で有望なエリアや物件をピックアップし、フィールドセールスにトスアップします。現場担当者は、外出先からスマホで詳細データを確認し、すぐに現地調査や交渉に入ります。この連携により、以前は何日もかかっていた物件の一次判断が、今では「およそ30分」で完了するようになりました。

Question 05 ゼンリンマーケティングソリューションズとの連携で実現した独自の機能はありますか?
はい、当社独自の「立地評価シート」と「物件評価シート」をArmBox内に実装していただきました。
これは、過去の既存店の成功・失敗データに基づき、立地条件や競合状況を点数化して自動判定するものです。
これにより、担当者の「勘」や「経験」だけに頼るのではなく、「当社の勝ちパターンに合致しているか」を誰でも客観的に判断できるようになりました。社内会議でも、このシートを見せることで説得力が増し、以前は難航していた出店決裁のスピードも格段に上がりました。
Question 06 導入による最大の成果は何だと感じていらっしゃいますか?
やはり「機会損失の減少」です。
以前なら判断に時間をかけている間に他社に取られていたような物件も、即座に「Go/No Go」の判断ができるようになったため、優良物件を逃さず契約まで持ち込めるケースが増えました。
また、会社に戻ってレポート作成をする手間がなくなったことで、開発担当者が「交渉」や「地権者様との対話」という、人間にしかできないコア業務に集中できるようになったことも大きな成果です。

Question 07 今後の展望についてお聞かせください。
今後は、ArmBoxに蓄積されたデータをさらに活用し、出店の「可能性」を「蓋然性(確実性)」へと高めていきたいと考えています。
2031年の550会館体制という目標に向け、新規エリアの開拓や、既存店分析のブラッシュアップを進めていきます。ArmBoxは単なる地図ツールではなく、私たちの組織変革と事業拡大を加速させるための、なくてはならないパートナーです。
Question 08 最後に、導入を検討されている企業様へメッセージをお願いします。
店舗開発において「属人化」からの脱却を目指す企業様には、特にお勧めします。
ArmBoxがあれば、ベテランのノウハウをデータ化し、形式知としてチーム全体で共有できます。私たちのように「組織で勝つ開発体制」を作りたいと考えているなら、ArmBoxは強力な武器になるはずです。
本日は貴重なお話をありがとうございました。

この事例で使用したサービス

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